インドネシアで一番かかる病気マスックアンギン【解説】

トラックアンギンインドネシア生活

インドネシアに来た当初、体調を崩すと「それは、マスックアンギン(Masuk Angin)だね」とよく言われました。
ただの風邪だろうと思っていましたが、どうやらマスックアンギンは、風邪とは少し違うようです。

インドネシア特有の風邪

最近、ようやく「風邪」と「マスックアンギン」の違いが分かりました。

マスックアンギンの症状

症状は、以下の通り。

  • お腹が張る感じ
  • げっぷやオナラがたくさん出る
  • 熱は無いが、体がだるい
  • 頭痛

マスックアンギンを知らなかったとき、風邪をひいたインドネシア人が、「げっぷをしたらいい」と言って、炭酸ジュースを飲んで、げっぷをしていました。
「なんじゃその民間療法は」と思っていましたが、マスックアンギンにかかると、げっぷが気持ちいいので、今ではその気持ちがよくわかります

インドネシア語で、「マスック(Masuk)」は、「入る」という意味。
そして、「アンギン(Angin)」は、「風」という意味。
つまり、マスックアンギンは、直訳すると「風が(体に)入る」。

原因

特に疲労、不規則な食生活、ストレスなどの体が弱った状況のときに、エアコンの風に長時間あたると、発症しやすいようです。

要するに、体が疲れて食事も不規則な状況で、寒い環境にいると、お腹にガスが溜まり体調を崩してしまうことが、マスックアンギンということみたいです。

インドネシアで、エアコンはかかせません。
家でも、オフィスでも、買い物でも、その間の移動の車の中でも常にエアコンの中で暮らしています。
よって、インドネシアに滞在すると一度はマスックアンギンにかかるでしょう。

マスックアンギンにかかったら「アジアの洗礼キター!!」と思いましょう。

治療法

マスックアンギンには、2つの治療法があります

  1. 漢方薬
  2. コインマッサージ

漢方薬トラックアンギン(Tolak Angin)

マスックアンギンにかかると、みんな飲んでいる漢方薬があります。その名も「トラックアンギン(Tolak Angin)」。
どのコンビニでも必ず売っていますし、インドネシア人ならみんな知っている薬です。そのまま飲むも良し、お湯に混ぜてハーブティーのように飲むのも良し。トラックアンギンを飲んだ後は、たくさん汗が出ます。

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コインマッサージ(Kerokan)

コインマッサージ。コインでゴリゴリ擦られます。

インドネシア人が大好きな対処法の一つが、コインマッサージ(Kerokan)。
マッサージと言っても、揉んだり、叩いたりというマッサージではなく、コインで背中を削るように擦る、初めての人には結構ショッキングなマッサージです。
マッサージの方法は

  1. 1000ルピアコインを用意する
  2. マッサージオイルを用意する
  3. コインにマッサージオイルをつける
  4. コインを背中にあて、擦る
  5. 擦った部分が赤くなり、熱くなり、ヒリヒリする

私も何も知らずに一度やらされましたが、それ以降は、コインマッサージを勧められても、やんわり断っています。不衛生な気がして。。。

マッサージオイルは、カユプティ(Kayu Putih)という名前のオイルを使います。触ったら熱く感じるオイルです。

インドネシア語で、Kayuは木。Putihは白。直訳で、「白い木」という名前

ちなみに、カユプティでホワイトボードを拭くと、ホワイトボードがめちゃくちゃキレイになります。
油性ペンで書いたものも消せます。

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以上がインドネシアで一番かかる病気マスックアンギンでした。